その晩老人は暖かい毛布を貸してやりました。 旅人はその毛布の中で、愛する人の夢を見ました。 翌朝旅立つ旅人の青い目は、朝日に反射して一層美しく見えました。 「あなたと恋人の幸せを願っています」 「ありがとうございます。どうかお元気で」 旅人は歩き出しました。 あしどりは軽く、きっと恋人への愛の言葉すら呟いているでしょう。