老人は少し考えて言いました。 「では暖炉の火を見ていて頂けますか?」 「えぇ、お安いご用です」 旅人は家の裏に回り、積んであった薪を抱え込みました。 それを暖炉にくべて、時折動かしたりしながら火を大きくしていきます。 部屋はホカホカと暖かくなりました。 燃える薪のパチパチという音が、心地よく響きます。 老人はその間に温かいシチューを作りました。 いい香りが漂います。