老人の言葉に、旅人は両親を誇らしく思いました。 「国に戻ったら、あなたがご両親を支えてやりなさい」 旅人は大きく頷きます。 その目はとても強く輝きました。 それから旅人はまた旅立ちました。 老人に何度も何度もお礼を言いながら。 遠ざかる旅人が見えなくなるまで、老人は見送りました。