その場で寝転がるが、床は冷たくて硬い。
意識が朦朧とする中、部屋を見渡す。
ベッドやテーブル、ソファなど一切ない、生活感の感じられない無機質な部屋。
唯一ある家具と言えば、TV、冷蔵庫などの必要最低限の家電製品。
「苦しい。吐きそう」
重い体を無理矢理起こし、トイレへ向かうが、何も食べていないため吐き出せる物は何もない。
何か食べ物や薬が欲しい。
そう思い、ズボンのポケットに手を突っ込むが手に触れるものは何もない。
ああ、そうか。
昨夜貰ったお金は母が持って行ってしまったんだろう。
そのお金を使って今頃何処かで食材を買っている頃か。
そう思い、家で母の帰宅を待つが、夕方になっても母は帰って来なかった。
段々不安になってくる。
母は帰ってきてくれるだろうか、と。
今までも、2、3日母が帰って来ないことがあった。
その度に不安になるが、何事もなかったかのように母はいつも突然帰ってくる。
今回もそんなことだろうと、ため息を吐く。
そんな時、家のチャイムが鳴った。
この家に、客は滅多に来ない。
もしもチャイムが鳴っても絶対に家に上げないように母から強く言い聞かされていた。
だから無視した。が、チャイムは何度も鳴らされ、止まらない。
少しずつ恐怖は募る。
そんな時、ふと思う。
家の鍵、閉めていただろうか?
意識が朦朧とする中、部屋を見渡す。
ベッドやテーブル、ソファなど一切ない、生活感の感じられない無機質な部屋。
唯一ある家具と言えば、TV、冷蔵庫などの必要最低限の家電製品。
「苦しい。吐きそう」
重い体を無理矢理起こし、トイレへ向かうが、何も食べていないため吐き出せる物は何もない。
何か食べ物や薬が欲しい。
そう思い、ズボンのポケットに手を突っ込むが手に触れるものは何もない。
ああ、そうか。
昨夜貰ったお金は母が持って行ってしまったんだろう。
そのお金を使って今頃何処かで食材を買っている頃か。
そう思い、家で母の帰宅を待つが、夕方になっても母は帰って来なかった。
段々不安になってくる。
母は帰ってきてくれるだろうか、と。
今までも、2、3日母が帰って来ないことがあった。
その度に不安になるが、何事もなかったかのように母はいつも突然帰ってくる。
今回もそんなことだろうと、ため息を吐く。
そんな時、家のチャイムが鳴った。
この家に、客は滅多に来ない。
もしもチャイムが鳴っても絶対に家に上げないように母から強く言い聞かされていた。
だから無視した。が、チャイムは何度も鳴らされ、止まらない。
少しずつ恐怖は募る。
そんな時、ふと思う。
家の鍵、閉めていただろうか?


