「夏休み明けて、合唱祭1ヶ月前!今日から放課後と朝練始めまーす!!」




委員長の言葉に、盛り上がる3-C。
ノリのいい俺らのクラスは、団結力も他のクラスより良いと、他のクラスの人達が認める程だった。




「とは言いつつ、今日は朝終わっちゃったんで、朝練は明日からでーす!」
「だろうな、今、朝のSHRだしな(笑)」
「あはははは!!」




委員長の言葉に、クラスメイトがツッコミを入れて笑う。
さすが、3-Cだ(笑)




「今日から特別に音楽の授業入るから、そこから頑張ろうね!」
「はーい!!」




副委員長が言う通り、俺らの学校、“宝学高校” は特殊なんだ。
何故か合唱祭1ヶ月前から、選択しなくても音楽の授業が入る。
授業と言うより、練習の時間だけど。




「音楽、何校時目?」
「えーと、3だよ!」
「了解!」




未だ、俺らは知らなかった。
彼女に襲い掛かる、病魔に…。