ココロたび

本当に分かりずらいから、カフェって事に気付かずにみんな通り過ぎていく。


今は慣れたけど、初めて来た時はすごく入りづらかったなぁ。



『はい、お待たせ。あとこれ、余ってたからあげるよ。』


「こののど飴大好きなんです!いいんですか?ありがとうございます。」



これ食べやすくて効果もかなりあるから気に入ってるんだ。



『コンクールが近いんだろ?頑張りすぎて喉壊さないようにね。』


「はい、これ食べて頑張ります!ありがとうございます。」


『ところで今日は歌ってくれるのかい?』



マスター、絶対これが本題だな……



たまたま私が小さい声で歌っているのを聞いたらしく、来るたびに強請られるようになった。