『店を出てすぐ、男に絡まれてるのを見つけたんです。“なんで逃げるんだよ”みたいな事もいってましたね。』
大通りを通ればよかったんだけど、少し遠回りになるから薄暗かったけど近道を選んだんだ。
「えっと、最初は時間を聞かれて怪しいなって思って警戒してたんです。そしたら次は駅までの道を聞かれて、答えました。」
ようやく喋れるようになったので、少しずつ本当のことを話し始めた。嗚咽混じりだったけど、2人とも最後までゆっくり聞いてくれた。
「その時手帳を忘れたのに気付いて、お店に戻ってるところを追いかけられて……。」
『で、そこに俺が居合わせたって訳か。』
彼が来てくれなかったらと思うと、また手が震え出してしまった。
大通りを通ればよかったんだけど、少し遠回りになるから薄暗かったけど近道を選んだんだ。
「えっと、最初は時間を聞かれて怪しいなって思って警戒してたんです。そしたら次は駅までの道を聞かれて、答えました。」
ようやく喋れるようになったので、少しずつ本当のことを話し始めた。嗚咽混じりだったけど、2人とも最後までゆっくり聞いてくれた。
「その時手帳を忘れたのに気付いて、お店に戻ってるところを追いかけられて……。」
『で、そこに俺が居合わせたって訳か。』
彼が来てくれなかったらと思うと、また手が震え出してしまった。
