ホテルの怪

☆☆☆

ゆっくりとした時が流れていた。


あたしはハルカとおしゃべりをしながらベッドに寝転がり、雑誌を読んでいた。


「それにしても、アゲハ遅いな…」


ハルカが、読んでいた恋愛少女漫画に目を通しながらつぶやく。


確かに。


もう、出発してから30分は経っている。