また君に会いたい。

「早く行けよ」

お前には興味ない、というふうに顎をしゃくる女子と私をこよりの視線が行き来する。

決断したようにこよりが息を吸った。

「…ごめん」
二度目の謝罪のあと、踵を返す音が大きく響いて聞こえた。

ああ、やはり私は弱者だった。

助ける価値もないのは当たり前で、それなのにどこかで期待していた自分にバチが当たったのだと思った。

謝ったのはこのグループに対してで、私なんかではなくて。救われる希望なんてどこにもないのに、この地獄に挑んだ自分の気概はどこに行ったのかと自嘲した。

「もういいや。興醒め」

その言葉に、次々と屋上を人が出ていく。
その姿を、私はただ息を詰めて見ていた。

「………」

終わったんだ。

蝶は、身動きの取れないままでため息をつこうとして、呼吸が苦しいことに気がついた。

(肋骨、折れてたらどうしよう)
鈍いが相当の痛みに、蝶は顔をしかめた。