夜の7時を迎えた頃だった
ガーーッ
「いらっしゃいませ〜〜(棒読み)」
「おいモナ!!疲れを表に出すな!!
今日はあと1回休憩入れてやるから
二人共ラストまで頑張るんだぞ!!!」
「ほーい!店長タバコ行っていいすか?」
「おー!俺も行こうかな!
モナ!ちょっと1人で頼むわ!」
「えーーー!さっきなんか店長らしい事
言われたばっかなのに切り替え早〜!」
「それとこれは別だ!あ!これ棚に
戻しておいてくれ〜!んじゃ!」
「超自己中じゃんっ」
と言いつつも、高さんとは腐れ縁である
「この辺...かなっ」
任された雑用をこなし終え、
同じコーナーにさっきお店に入って来た
お客さんが居たので挨拶をした
「いらっしゃいませ〜...」
そう言ってレジに戻ろうとした時だった
「萌奈美?」
「???」
急に名前を呼ばれ、その時初めて
まじまじとお客さんの顔を見た
「...!!っあーーーっ!大志くん!!」
「よかった!やっぱり萌奈美だ!
久しぶりだな!!高校ぶりくらいだよな?」
鳥居 大志(23)高校の時の同級生で
当時バスケット部に所属しており大学も
推薦で受かった程の腕前である
「多分そのくらいかなっ
大志くんまだバスケ続けてる??」
「おう!今年の春に大学は卒業してて
今はプロとしてリーグに入団してる!
萌奈美はここで就職してるのか??」
「そうなんだ凄い!大志くんめちゃめちゃ
バスケ上手だったもんね〜!なんだか
遠い存在になっちゃったねっ
そう!私ここで就職しているんだ〜!
あ!美桜覚えてる?美桜もここで一緒に
働いてるんだよっ!」
「ありがとな!遠い存在とかなんねーよ笑
美桜か!その名前も懐かしいな!!
そう言えば高田とまだ続いてんの??」
「うん!何気に今年で3年目になったよ!」
「そうなんだ!おめでとう!
あいつ〜まだ俳優目指してるのか??
彼女の萌奈美に言うのもあれだけど
俺あいつには正直ガッカリしたからよ」
