「さ、さき!咲!!」

隣にいる彼女をバシバシッと叩く

「な、なに?! 痛い!! 痛いわよ!」

どうやら、強く叩きすぎたようで怒鳴られてしまった。
けれど、そんなことよりも

「見て!!あの人!!」

私は小声で親友の咲に伝えると
目の前にいるあの人を指さした。

「は?」

なんて言いながら咲も私の目線の先の人を見る。