「三者面談なんだが」
今日のジャージは黄色で、一体どこでそのジャージを買っているのか疑問に思ったが黙って聞く。
「お前の家まで行っていいか? 親御さんも足が悪いのに学校まで来るのは大変だろうし」
「いいんですか?」
もっと嫌な話をされるかと思ったら、拍子抜けしてしまった。もちろん、母の事を考えたらその方が良い。
「もちろんだ。が、部活の途中で抜けて行くのでジャージでも失礼じゃないかな。夜ごはん前には部活に戻るから」
「もちろんです」
「で、弟くんも居たら少し話したいんだ。学校じゃ逃げられて全く捕まえられない」
頭を掻きながら申し訳なさそうに先生は言うけれど、私は澄んだ青い空を切り裂きたい衝動にかられながら先生を見上げる。
「弟って……部活はもう入ってますよ」
「もちろん、そうなんだが、だが――」
「弟は、先生になんで部活に入らないか、理由を言ったんですか?」
先生が此処まで諦めきれなくてしつこく食い下がるのは、弟の発言に納得できなくて、説得できると思っているからだろう。
「いや――」
「なんて言ったんですか?」



