大きな海老フライを食べながら、真由が簡単に言ってくれる。
真由はもうスポーツ推薦で大学決まっているから、周りの受験する子らより就職の話はしやすいんだけど、うじうじしている私に、海老フライの衣みたいなちくちくした攻撃をしてくる。
「一番いいとこって、寮付きで隣の市なんだけど家から出たくない」
「家から出たくない、高収入、楽。うん。美空の我儘だね」
バッサリ切られ、へなへなと倒れこんでしまった。
「そういえば、悩んでいるところ悪いんだけど」
「何―?」
「敦美先生が、蒼人を陸上部に何度か誘ってたのにバスケ部入ったって落ち込んでたよ」
「へ?」
敦美先生が、蒼人と接触していた?
一年生の体育には敦美先生は担当じゃないから関わりないはずなのに。
「私と同じ長距離選手が欲しいんだって。ほら、私推薦貰ったでしょ? だからその推薦貰える後輩を育てたいんじゃない? 蒼人、長距離で中学の時大会で二位か三位だったらしいじゃん」
私と真由はあの陸上大会は見に行けなかったけど、もしかして先生は見に行って蒼人を知っていたのかもしれない。
「……ふうん」



