「背中と胸、どっちか貸してやってもいいけど」
「は?」

「ほら」

奏が両手を広げた。

最初から私が胸を選ぶといわんばかりに、バスケの部活で汗臭いくせに。


「時間制限はあるけど、今だけは俺しか見てないよ」

「バカ」