2日に1回は達耶ん家に行くようになった。 達耶ん家の家族は、達耶が言うほど冷えきっては いなかった。 私の事も受け入れてくれて、いつも晩ご飯を 一緒に食べる。 なんて温かい家族なんだろう? その事を達耶に言うと、 「こんくらい当たり前だし」 と言って優しく微笑んで、 私を抱き締めてくれた。 そして言った。 「俺は葵が必要だ。」 嬉しかった。 必要とされていることが、 涙が出た。 自分を分ってくれることに _