「渚に、聞いてほしい。私の恋のこと」


「うん」





白須夕日 said



私には双子の兄がいた。


澪といって、双子なのに私とは顔は全く似てなくて…母似なのか幼少期に美少年と言われていた。


小さい頃、彼は内気で無口で私にいつもくっついてた。


全てが私と澪では正反対だった。


でも、わずか5歳の時に…親が離婚してしまい、私達は離れ離れに暮らすことになった。


それから、中2になって私達はやっと再会した。


澪の方から私に会いに来てくれたんだ。


「夕日…」


「…み、お…なの?」


「あぁ……会いたかった」


その時は、本当に嬉しくてお互い抱きしめあった。