「ありがとうございます!」



「んじゃ、また明日」



「はいっ!さようなら!」



私は嬉しさのあまりすごく深いお辞儀をし、先生を見送った。



よかった。



せめて…振り向かなくてもいい。


先生が私と付き合うとか、そんなのは奇跡に近い。


先生がただ好きだから…幸せになって欲しい。


ただ…贅沢を言うなら、その幸せのもとが私であればいいのにな…なんて、思ってしまうのだ。