「気をつけて帰れよ」



先生は私を家の近くまで送ってくれた。



「はい、今日はすっごく楽しかったです!!!!!!!ありがとうございました」



「あぁ…今後は、こういう風にデートとかは…勘弁してくれ」



「……ぇ、」



「今朝も言ったろ。俺とお前は教師と生徒だ。それ以上でも以下でもない。理由はそういうことだ」



「…そう、ですよね」



当たり前だ…。事実、そうなんだし。



「でも…今日だけは、今日だけはその問題を越えられた気がしたんです…」