「先生…暗いです…怖いです」
「あー暗いなぁ、おばけ屋敷だからな」
「怖いので、手つなぎませんか???」
「…てめぇ、まだ具合が直ってねぇようだな」
「ごめんなさい」
「はぁ…まぁ、大したことねぇおばけ屋敷みたいだし、さっさと進むぞ」
先生の声で少し安心した矢先、バァンといきなり恐ろしい血みどろの女が目の前に出てきた。
「きゃあっ」
つい叫んで、尻もちをついてしまった。
私は瞑っていた目を恐る恐る開くと…ついさっきまで目の前にいた先生の後ろ姿がそこにはなかった。
「え、先生…?」
ど、どこ?
嘘…見失った!?


