成嶋は残念そうにガックリした。



だが、すぐに笑顔へ戻り…



「でもでも!私は今日の先生の優しさで、先生のこともっと大好きになりましたよ!」



「あーはいはい。でも、ま…お前のその傷は俺のせいだしな。デートしてやる」



「えっ…ほ、ほんとですか!?二言はありませんね?」



「あぁ」



「嬉しいですっ」




そう言って、彼女は今日一番の笑顔を見せた。



忘れられる、わけねぇよな。



さっきのあいつの感触とか、この笑顔とか…忘れられねぇだろ。



はぁ、俺はきっと後悔するだろうな。