超毒舌先生と笑顔ちゃん。

「わかってますよ。好きでもないの、でも…1位になってデートしたかったのにっ」



俺は泣いている成嶋をよそに、傷だらけになった足に消毒する。



「ああ……悪かった。俺の悪ふざけだよ」



でも、だって…そうでなきゃお前は1位になってしまっていただろう。



そして、万が一にでも徒競走も1位になんてなったら…デートせざる終えない。



そうしたらきっと、俺はお前を…生徒であるお前を…



好きになってしまうと思うから。



このままにしておきたいから。



今の気持ちで留めておきたいから。