超毒舌先生と笑顔ちゃん。








保健室はどこかの青春ドラマかってくらい気持ち悪いほど誰もいなく、ただ開いた窓から気持ちのいい風が吹いているだけだった。



「えっーと、消毒は…ここら辺か?」




「1位に…なれなかった…」



「そうだな。まぁ、俺のせいだ」



「…わざと…ですか?私が…1位に…っなれないようにぃ?」



彼女は泣き出していた。



「……そうかもな」



「なんですかぁ、それぇぇぇええ…ぅうっ」



成嶋の大きな目からこれでもかってくらい涙が溢れ出ていた。