超毒舌先生と笑顔ちゃん。

俺は足を止め、後ろを振り向く。



……成嶋が倒れていた。



〈おっと、成嶋選手!直径15センチ、厚さ10センチ程の大きな石につまづいて倒れてしまったぁー!なぜ気づかないぃ!?〉



まったくだ。



そして、実況細けぇなおい。



俺は恐る恐る成嶋に近寄り、ツンツンと指で触れる。



「おい、無事か」



「せんせぇ……ダメかもしれません。おひめ…さま、だっこ…してくだ…さい」



「よぉし、元気そうだな。早く起きろ」