もし、残りの命が分かるのなら貴方はどうしますか?
きっと、自分が今やりたいことをして楽しいことをして、空へ旅たつ事でしょう。


4/25日。
空が澄んでいる。鳥の鳴き声も聞こえている。
私は伸びをした後目を擦って最後に大きなあくびをしてゆっくりとベットから降りた。
リビングに行くとお母さんが朝ごはんをニコニコしながら出してくれた。
「いただきまーす...」
ぼそぼそとした声でいって、言った後すぐに箸を取りご飯を食べていった。
制服も来て、髪も整えて学校に行く準備は終わった。
一応LINEを確認して、スマホをポッケにしまった。
「いってきます」
親はにこにこして手を振りながら
「行ってらっしゃい」
って言ってくれた。
家から駅までは徒歩8分。そう遠くはない。
いつもと同じ電車に乗った
今日は隣町で祭りだから電車もかなり混んでいる
人混みが苦手な私は溜め息をついた
その後何とかして学校についた。
学校について支度が終わったがまだまだ時間がある。
私はスマホとイヤホンを取り、私が好きな曲を流し始めた
それから授業が始まり...憂鬱な時間になったがそこは頑張って乗り越えた。
昼ごはん休みになって弁当を取りに行こうとした時、目の前がぼやけて見えた。
あれ...私ってこんなに視力悪かったっけ?その後の記憶はなかった。きづいた時には病院に居た。
「うちの子は大丈夫なんですか?」
「今の状態だと...手術で成功すれば...でも成功の報告例が少なくてもし無理だとしたら半年...」
「!!どうにかしてくださいよ!!!!」
親が震え声で叫んでいた...
もしかして私の半年で死ぬの?

第2章 死ぬことが分かって

私は寝るのが恐ろしかった
寝てたら死ぬかもしれない
生きることが少々恐ろしくなった
生きるにはどうすればいいの!?
って気持ちでいっぱいだった
そんなことを考えてたら親が来た
「璃莉~!ヨーグルト買ってきたわよ!」
涙を隠して作り笑顔でいる母。見るのが辛かった。
「ありがとう...」
「どうしたの?元気ないわね...どうかしたの?」
「い、い、いや何でもないよ!!」
「なにか隠してるでしょ!!言いなさい!!」
そんなこと言われたっていま半年で死ぬんでしょって言ったらかなしむでしょ!!
「何も隠してないって!!」
「ふーん」
また隠した。1人で抱え込もうとかして...
お母さん。生きるの怖いよ!!
外でうぐいすが鳴いている
その鳴き声でさらに怖くなってきた
「死んだらこの鳴き声すら聞こえないのか...」
全てが何だか分からなくなった。
今は戸惑うことしかできなかった。

第3章 いま1番したい事

朝、目覚めたら親にすぐこう言われた
「璃莉、いま一番したいことって何?」
何ってそれは長生きする事だけど...
「ディズニー行きたい」
何言ってんだろわたし。本当は違う...行きなれてるし
「分かった」
何がだよって思うだけだった
次の日
「璃莉ー!!先生に外出許可降りたから明日ディズニーね」
は?え?急すぎない?!?!?!
けど楽しみだな...
楽しみだけど私の心の中ではなにか動いていた
それっていっていいのかな
行ったらなにかありそうじゃない?
でもそんな事言ったっていきたいっておもうし...
そんな時テレビからこんな声が聞こえた
「娘が...こんな事で死ぬとは思いませんでした...犯人が一日でも早く見つけてほしいです。でも娘の命は......!もう返ってこないんです!どうにも出来ないんです...」
(事件に巻き込まれたのか...)
そう考えたらあの子は突然死私は死ぬことがわかっている
私の方がいい方なのかな...
でもやっぱり死ぬのか...
外を見たらあの鳥がいた
「なんでいつも私を見て鳴くの」
私は死ぬのはとっても怖い
あの鳥はきっと私が死ぬことなんて知らない
死んだ後でもここに来てくれるのかな
ああディズニーがこわいよ
ほーほけきょ
あの鳥の声
あぁ
朝か
ディズニーだね
こわい
ああ
ねえ鳥さん
私はなんで死ぬの
悪いことなんてしてないよ

あはは
ねえ~やめてよぉ もう!
はいっちーず
次どこ行く?
女子高生の声が聞こえる
JKか...
なれないからな私
中二の夏になりかけの時期に死んじゃうんだ
やりたい事いっぱいあったよ
璃莉ー!写真撮るわよ
はいちーず!
笑顔?出来ないよ
作り笑顔
引きつった、ね。
「「うわ、あのこ車イスじゃん。まじ迷惑だわ」」
え?うちの事だよね
誰が言ったの
迷惑とか
「お母さん。悪いけど今日は楽しめないや」
「え?なんでよ」
「私のことを悪くいう人たちばっかり。私さ、しn....あ!私こういうの弱いの!」
「あ、はぁ。」
あわよくば
私さ死ぬ前にまで憂鬱な気分になりたくない
って言いそうになった...
バレちゃった?
その後も気を使ってもらって...
楽しくない1日が終わった
そんな1日も大切な1日
92日のかの1日
って言ってももう4日なくなった
88日。
「ねえりり、話があるの」
「なに」
手術の話だった
どうするかだった
「りりはどうするの」
「あ...」
死にたくない
けどきっと選ばれちゃったんだ
おじいちゃんに会いたい
わたしが死ななきゃ行けない理由がある
おじいちゃんを殺したアイツを復讐させる
死んだアイツを...
「私...ね手術しないよ」
「はぁ?!」
「しなきゃダメよ」
「むり。やらなきゃいけない事があるの」

第4章4/30 天気はあいにくの雨
雨が降ってきた
私の心もあいにくの雨だ
目からも雨のようなものが降ってくる
それを服の袖で拭く
いくら拭いても止まらない雨
ナースさんになんで泣いてるのって聞かれた
答えたれない
なんて言えばいいのか分からない
言葉にならない
こんな事今まで起こったことがない
簡単に言えば死んだおじいちゃんは夢に出てきた
菜の花が広がる花畑で
「璃莉こっちにおいで。じいじとあそぼう」
行こうとしたが考えた
死ぬ前ってこんなこと起こるよね?
行ったら死んじゃうのかな
なんて思ったら現実世界に戻ってきた
「とうとう私に悪夢がやって来る時期なのか」
とおもうしか出来ない出来事で泣く以外何も出来なかった
いつまで経っても心の天気は雨模様。☂︎

第5章それから一ヶ月たって5/30
とうとう一ヶ月たったのね
身長は何センチのびたかな
かみはどれくらい伸びたかな
なんて言える身ではなかった
髪はなくて
体は辛くてどうにもならなかった
でも進展はあったよ
死後どうするか考えるようになった
予定より早くしんでしまうこともあるそうだ
「死んじゃうことに対しての気持ちが変わった
新たなスタートラインなんだと思えば悲しくないって」
ふふふ
お母さんも一緒になって笑った

ねえ
こわいよ




6章死ぬまでのいっしゅうかん
それから月日がたってしまった
あっという間だった
あと7日
これまで楽しかった
短かった
自殺とかする人から命貰いたいな
私は死にたくない
神様に死を選ばれてしまった
なんで
なんで私なの?
他にもいっぱい人はいる...
なん...で?
あぁ、でもこれは自分が決めたの
アイツを復讐するの!

残り3日になるまでいつも通りだったが....
「り.....り?!ねえりり!!!!」
私は意識もうろうとしてうた
ははは
あたしって弱いね
「りり!大丈夫!お母さんとお父さんがアイツをどうにかするよ!」
(そんな事言われたってどうにも出来ないよ...)
「りり!!」
「りりーーーー!!」
「りりーーー!りり!」
「りりー!り....」
「....」
あれ聞こえない
何も見えない
そう思っていたら前におじいちゃんが出てきた
「りり。お前はよく頑張った。」
「6/23 8時28分 夕狩 璃莉 死去」
「え?」
私って死んじゃったんだ
こんなにもあっさり
「おじいちゃん!もう1回家族の元に戻りたい!」
「じゃあ神頼みしなされ。ただしアイツをどうにかすると誓うなら」
「うん!」
一瞬で戻った
「お母さんとお父さん。わたし死ぬみたい」
その言葉を喋ってまた天国に行った
あれ?さっきと違う
神様がいう
「アイツはもういいよ地獄で頑張ってる」
「そっか。」
私はいまもおじいちゃんと幸せに暮らしてるよ。
ママとパパ!