「ごめんっ、星蘭…!
私、もう一度ちゃんと伝える。
うまくいかないってわかってるけど、それでもあのまま空くんと気まずくなるのは、もっと嫌だし…、星蘭のこと、ちゃんと応援できるように、ケリつけておきたい…」
私は星蘭にそのままの感情を伝えた。
するとその数秒後、突然星蘭が笑い出した。
「ふ、ふはははっ!なんだ、麻衣、ちゃんと自分の気持ち言えるんじゃん!」
「…え?」
「あー、ごめんごめん。私が空を好き?そんなわけないでしょ。嘘だよ、嘘!」
う、うそ…⁉︎
な、な、なんでっ…!
「麻衣はさ、もっと自信持っていいよ。一番の親友の私が言うんだから。麻衣は可愛いよ」
「そ、そんなっ。でも、なんで嘘なんか…」
「えー、そんなの決まってるじゃん。麻衣に諦めてほしくなかったから。
だって私にそう言えるだけの気持ちがあるんでしょ?そんなのもったいないじゃん。
ちゃんと納得がいくまで諦めちゃダメだよ」
星蘭…。
なんでこんなにいい子なの!
星蘭がこんなにも応援してくれてるんだもん。
私はちゃんと伝えきるまで諦めちゃだめだよね。
「ありがとう、星蘭」