「なぁ、麻衣。…麻衣って流星が好きなの?」
「え⁉︎なんで⁉︎」
「…流星のことかっこいいとか、すごいとか、そーゆーこと言うから…」
「ち、ちがう、よ…」
「流星がかっこいいってのは認めるけど、…けど、流星ばっかりだと…なんか妬ける…」
や、妬けっ…⁉︎⁉︎
そ、空くんが、やきもち…?
そんなの、そんなの、
空くんの方が何十倍も何百倍もかっこよくて、大好きにきまってるじゃん……。
空くんがこの前、近すぎて言えないこともあるって言ってたけど、私だってそうだったのかも。
空くんのことが好きだから、好きって言えない。
空くんのことかっこいいって思ってるから、かっこいいって言えない。
それは、空くんが、一番近くにいるから。
「空…、ずっと言えなかったんだけどね…、
私は流星より、空の方が…か、かっこいいって思ってるよ…!」