男なんてもういらないと、何度も嘆いた。


しかし、アタシは極度の淋しがりやだった。





「どっかにいい男いないかなぁ…ハァ」



親友の朋子はアタシのしょうもない話しを熱心に聞いてくれる。



アタシは机に肘をつきため息を吐いた。

朋子はいつも冷静に話しをきいてくれる。


1時間も、2時間も、アタシの気がすむまでとことん付き合ってくれる。




「あんな、もう、少し男作るのやめたら?ひとりもなかなか楽しいものよ」


でも、アタシは朋子とは違う!と、反発した。


朋子は頭もよくて、色白で女のアタシからみても美しくて秀才な女だ。


男がいないのは、朋子がよせつけないオーラを放っているからだろう。



「ひとりじゃ淋しいもん。」


「趣味とか見つければ結構楽しいものよ。あんなにはそれがないからいけないのよ!」


それもそうだ。アタシは男に染まる癖があり、全て付き合った男の思い通りになるような女だった。




「趣味か…、うん!アタシ趣味みつけてみる!」