1×1=1


木陰に移動して近くに置いておいた水筒を手に取る


ミネラルウォーターが乾ききった
喉を潤していく


僕が楓と出会ったのは去年。
陸上部の仮入部で一緒だった


あの時はまだ幼くて髪も短くて…
中学生みたいだなってのが第一印象だったけな

でもそんな印象を覆したんだ

彼女の走る姿を見た。


例えるなら そうだ 太陽みたいだった
みんなに光をあたえられるような、
そんな感じ。


そしてただ漠然と思った




君と僕ははきっと運命なんだって