光になりたい

独りの影を照らしたい


嘘だ
綺麗事だ
そこまで他人にできるわけがない
そこまで自分をわかっているわけがない

善人ぶるなと言うけれど

救いようのないひねくれ者にも
強がった眼で人を寄せ付けない者にも

誰の下にも本当に本当に
悲しんだ数だけ光が現れてくれる


今なにを見ているかで
その人物の心理は手に取るようにわかるんだ
と言った若い光がいた


もしもまだどこかで
光として生きているなら

自分が走らず
自分ががんばらないわけにはいかない



希望をなくした心の光に

あんなふうにいつか

なりたい