朝陽よ

闇を見せて
空を隠して


まっさらな赤ん坊の望みが聞こえたら
暗く暗く包んであげよう

わたし以外の人間が白い道を歩けないように


産まれもできぬ姿たち
代われもできぬ体たち
互いの思いに苦しみはあった?


綺麗な物とかけ離れすぎた己の
想像で描いた未来像は

一度失えば惜しい

二度失えば歯痒い

三度失えば……


わからなくなった

そんなとき
誰に感情をぶつける?


朝陽よ

しばらく休んでおくれ

さまよう子の涙ぐむ顔を
明るい光で照らさないでやってくれ


もうじきおまえのそばに
夜の黒蝶が舞い降りる

終わりだ



ああ、わたしも

ひょんなきっかけで変わる
次代への扉を


誰かと共に


開けたかった