「うん。おもしろかったよね」


「あぁ。さすがだよな」


優生はそう言いながら紙コップに手を伸ばし、水を飲んだ


二日酔いなのか、顔をしかめてこめかみを押さえている。


「大丈夫? もう少し寝てていいよ?」


生活をする上で必要な荷物が届くのは今日の昼だ。


それまではなにもすることはない。


「いや。手伝うよ」


優生はそう言うと洗った食器をふきはじめてくれた。


あたし1人に押し付けるのが嫌なのだろう。


あたしはそんな優生を見てクスッと小さく笑った。


「なんだよ?」