クトゥルー神話は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトというアメリカのホラー作家の描いた小説世界をもとに、友人の作家オーガスト・ダーレス等の間で設定の共有を図り作り上げられた架空の神話体系です。シェアード・ワールドとして、世界中で映画、小説、マンガやゲームなどに設定が使用されています。

 クトゥルーは邪神の名前であり、Cthulhuと書きます。日本語では他に、クトルフ、クルウルウ、ク・リトル・リトル(さすがにこの訳はどうかと思いますが……)と翻訳されています。

 本来人間には発音不能な音を表記したものであり、クトゥルフやクトゥルーなどはあくまで便宜上の読みとされています。ラブクラフトはKoot-u-lewと発音していたそうです。

 基本的な話は、太古に地球を支配していた強大な力を持つ恐るべき旧支配者が、現代に蘇るというものです。根本的には、ラブクラフト自身が恐怖とするものを詰め込んだ話です。



 以下、登場する神などの説明です。順次、追加していきます。

 旧支配者

 Azathoth(アザトース、アザトホート、アザトホース)
 別名、「万物の王」「無限の中核に棲む原初の混沌」「沸騰する混沌の核」などがあります。
 アザトースは、ラブクラフトの作品とダーレス他の作品で設定が違うので、悩みどころです。
 ラヴクラフトの作品ではアザトースは知性を奪われたのではなく、もともと知性も魂も持たない盲目白痴の神であり、旧神に幽閉されていないことになっています。ダーレスによて体系づけられた神話体系によると、アザトースは邪神の総帥であり、宇宙の統治者である旧神によって知性を奪われ、時空を超越した窮極の混沌の中心に幽閉されているとされています。