「あ、青井くん。実はね、私お兄ちゃんがいるの。」



「あぁ…そういえば、この前そんな話を聞いた気がする。悩みを相談したりして、助けてもらってるんだよね?」




「あ、私、そのこと話してた?
そうなの。お兄ちゃんはすごく優しくて、大切な人。」




「…なんだか妬けちゃうなぁ。
僕もいつか神代さんの大切な人になれるように頑張らなくちゃね!なんて」




「青井くんはもう割と大切な人だよ?なんてね…!」






まさにリア充という言葉が似合うような雰囲気になってきたところで、資料が全て完成した。





「今日は本当にありがとう、神代さん。
もう暗いから送っていくよ。」




「どういたしまして。
ありがとう!」







そうして、私たちは帰路についた。