手を伸ばした先にはもう彼はいなかった。

まるであの時のシャボン玉のように。


綺麗なものは儚いもので。
壊れてしまうとわかっていても触れたくなってしまう。

シャボン玉のように
触れたら壊れてしまうと分かっていても
どうしてもそれを掴みたくなるんだ。