「俺が守る・・・」

そう言った。

自分の中にも約束をした。

絶対に守ると・・・。


俺の腕の中にすっぽり収まる彼女。

愛しくてたまらなくなった。


ほんとはこのまま連れ去りたい・・

ずっといたい・・・

そんな気持ちだったが

彼女が動揺していることを感じて

そっと離してしまった。


恥ずかしくて、俺は中学生の少年のような

顔をしていたんじゃないだろうか・・・


林檎ちゃんの純粋な気持ちが

俺にも影響してるように感じた。


今まで恋人なんてたくさんいた。

片思いだってしたことぐらいある。


なのに、なんでこの子といると

こんな気持ちになるんだろう?


困った顔をしてる林檎ちゃんに

俺はアレを渡すことにした。


彼女は包みを開いてそれを見て

すごく喜んでくれた。


ありがとうを連呼する彼女。


かわいくて仕方ない。