「澪ちゃん、なんだかニヤニヤしてたけど

 なんかあった?」


「別に」

ぶっきらぼうに答えてしまった。


だが、ロビンは言いたくないことを

しつこく聞いてきたりはしない。

そういうところも俺は気に入っている。


「お仕事の話をしましょうか」

となんとも思っていない態度でロビンは言った。


今回のモデルの件もロビンに依頼しようと

考えて、ここに呼んだのだった。


内容を説明すると

「おもしろそうねぇ~、腕がなるわ」

とロビンも今回の件に乗り気なことを

言ってくれた。


「もうすぐモデルの子がもどって

 来るから、会ってけば?」


「そうさせてもらうわ」

そう言って、ロビンはソファに

腰掛けた。


「ところでさぁ、そのしゃべり方

 直したら?」

と俺は言った。


ロビンはオカマのような言葉遣いだが

実際はノーマルなことを知っている。


「あら?なんで??好評なのよ

 このしゃべりかたぁ」