林檎ちゃんをエステ部門に

預けて澪はもどってきた。


「珍しいわね、圭がわざわざ

私との関係を説明するなんて」

と怪しげな表情で俺を見た。


「そうか?」

と俺は答えながらも、確かに

そんなことをたかがモデルに

説明する必要性はまったくないと

思った。


『俺はなんでわざわざ言い訳したのか』


その答えは見つからないが

あの瞬間、誤解されることを

恐れたのは確かだった。


「圭ってもしかして・・・

 ロリコン??」

と澪は爆笑していた。

なにもかも見透かしたような目をして。


「まさか、んなわけないだろ」

となんとなくムキになってる自分に

腹立たしさを感じながら

仕事をすることにした。


これ以上澪に、詮索されることを

避けるためにそうした。


澪はニヤニヤしながら部屋を

後にした。