澪さんとロビンさんは目を見合わせて笑った。


「やだぁ~林檎ちゃんったらお茶目ね。

 私、がっつり日本語しゃべってるわよ」

とロビンさんに指摘されて

私は自分のバカさに真っ赤になった。



『ハローって私、バカすぎぃぃぃ』


「ロビンさんは、生粋の日本人よ。

 あだ名みたいなものかしら」

と澪さんも説明してくれた。


説明しながらも澪さんとロビンさんは

笑いを堪えていた。


『穴があったら入りたい』

とはまさに今の私のことだろう。


仕方ないから私も一緒に笑った。

変な結束のようなものがその場に

出来上がっていた。


でも、ロビンさんは日本人には

見えないような容姿だった。


背も180センチぐらいあって

足もスラリと長く、少し茶色い目で

髪の毛も綺麗な栗色だった。


「彼はあなたのメイク担当になるわ」

「よろしくねぇ~」

「はい、よろしくおねがいします」

と、挨拶をした。