だからって学校を休むわけには

いかず、私はだるい体にムチ打って

学校までの道のりを自転車で

急いだ。


2年生になってから、私は遅刻魔だ。

学校にもすっかり慣れてしまって

かと言って、まだ受験のことを

考える時期でもなくて

なんだか、なにもかもやる気が出なくて

結局、遅刻。


そんな自分に嫌気がさしてる

今日この頃。


自転車を漕ぐ足も、ドンドン

遅くなっていた。

ぼんやりしてたんだ。

信号が赤に変わったことに

気付かないぐらい。


横断歩道を自転車はそのままの

スピードで通っていた。


右折信号に変わって進入してきた

バイクに気付いたのは

当たる瞬間だった。


バイクのブレーキがすごい音を

たてて、でも、間に合わなかった。


私はバイクに跳ねられて

宙を飛んでいた。