買ってもらえるのに、値段を

気にする感覚は、ご両親のしつけの

せいだろうか?


『のほほんとしてるけど、実はしっかりした

 お嬢さんなのかもしれない』


それはとても好感が持てた。


だから、少し強引に買って

あげることにした。


端っこの赤い自転車に乗ってる

林檎ちゃんを想像すると、

かわいいっと素直に思ったので

それを薦めた。


うれしそうな顔をしたので

断る暇をあたえず、店員にこれにすると

言った。


あわあわ動揺する彼女も

また、かわいかった。


俺の中で林檎ちゃんはかわいい妹。

その位置で落ち着いた。


彼女は俺のことをどう見てるのか?


きっと優しいお兄さん・・・

おじさんかな?!