「ねぇ、彼女は絶対、あなたを裏切ったり

 しないし、遠距離だって乗り切れるわよ。」


「それはわかってるんだ・・・・」


「じゃぁ、もぅなにも言わないわ。

 最後に決断するのはあなた自身なんだから」


「うん、ありがとう」


その後、澪は仕事の話をして部屋を

出ていった。



俺は何度も澪の言葉を頭の中で繰り返した。


俺はただ、彼女を縛り付けたいだけだったのか?

今、プロポーズしたところで

彼女を苦しめるだけのことだった。


そんなことは分かってたはずなのに、

ただ、俺は2人の約束をしたかったんだ。



プロポーズするって気持ちはすっかり

落ちてしまっていた。