どのくらいの時間が経ったのか

わからない。



彼はなにを考えているんだろう。



「いつから・・考えてたの?」

「ん~、今年入ってからかな・・・」

「そっかぁ・・・ごめんね」

彼はなぜか謝った。


「なんで?圭さんが謝ることじゃない・・

 私の方こそ・・早く話さなきゃって

 思ってたのに・・・


 ほんとにごめんなさい」




「言いづらかったよね・・・

 ごめんね」

「ううん。そんなこと・・・」

「おいで」

そう言って私を引き寄せて抱きしめてくれた。


「圭さん・・・ごめんね・・・

 ほんとに・・ご・・ごめんなさい」

私は彼の腕の中で泣きじゃくった。

彼はなにも言わずただ、優しく

髪をなでてくれた。