ここがもし、俺の部屋だったなら

もぅ止められないところだったが

仕事場ということが、俺をギリギリ

ストップさせた。



唇を離して、俺の視線と彼女の

視線がぶつかる。


恥ずかしそうに微笑む彼女。

俺の方がきっと緊張してたはず・・・


「林檎ぉ~大好き」

思わず、言葉が出た。

彼女はうれしそうに俺をぎゅってした。


「私も圭さん、大好き」

「ねぇ、林檎ちゃん。

 もぅ1回」


28歳にもなって甘えてる俺は

我ながらほんとにバカだなって思う。

「あはは。圭さんキャラ違いすぎ」

そう言って笑う彼女の唇をもぅ1度

塞いだ。


一瞬驚いた顔をしていたけど

彼女はちゃんと受け入れてくれた。