「自転車通学だよね?
 
 新しいのはもぅ買った?」


「まだ、買ってなくって・・・

 今はバスで学校に行ってるんだぁ」


「買いに行こうっか

 俺に買わせて!!」

と微笑んだ彼を見て私は

きっと真っ赤になってたと思う。


私の返事を聞くのを待たずに

彼は家の中へと戻って行って

すぐに出てきた。


私はその間、自転車にまたがってみたが

とても乗れる状態じゃなかった・・。


「ご両親には許可とったから

 さぁ、行こう!!」

と、今までで1番の笑顔を向けてくれた。


キュン。


私もつられて笑顔になった。

「うん」

と大きくうなずいて、彼に駆け寄った。