人のいなかった部屋はもっと埃臭いかと

思っていたが、澪はこまめに

片付けにきてくれていたのかもしれない。


スリッパを出して中へと

林檎ちゃんを招きいれた。


彼女がチョコチョコと俺の後について

リビングへとやってきた。


部屋の中は当たり前だが以前と変わらない。

3年ぶりでも見慣れた風景。

そこに彼女が加わるだけで

なんだかとても新鮮なんだ・・・


キョロキョロしてる彼女に

「そこに座って・・・今、なにか

 飲み物でもいれるよ・・・」


そう言いながら冷蔵庫を開けてみて・・・

ゾッとした・・・・

この中にあるものはもしかして

3年ものなんじゃないかって。


開きかけた冷蔵庫を慌てて閉めた。