「私はね、こっちの広告も好きなんだけど

 林檎は前のほうが好きだって言ってたわ。

 あなたに髪をしてもらったほうが

 好きだって言ってね。」

胸の中が熱くなった。

彼女が俺の関わった方が好きだって言ってたのが

うれしかった。


「彼女は他にも仕事したんですか?」

「ええ、他のも持ってきたので

 よかったら見てやってください」

と大きな紙袋を俺に見えるところに

置いてくれた。


そこでお父さんの携帯が鳴り出した。

「あらぁ、お父さん携帯の電源は

 病院では切らなきゃ・・・」

「あ~そうだった・・あれ?これ

 どうやってあれ??」

「早くでなさいよぉ・・・」

そんなことを言いながらお父さんと

お母さんは慌てながら病室を出て行った。


静かになった病室。

俺と苺ちゃん。