ご両親と確かあの子は・・・

妹の苺ちゃんだ・・・

3年も経つとあんなに幼かった苺ちゃんは

巻き髪でギャルっぽくなっていた。


「二階堂さん、ほんとによかったです」

そう言って林檎ちゃんのご両親は

病室の中へと来た。


苺ちゃんはなんだか病院自体が珍しいのか

キョロキョロしながら部屋の中を

見回していた。


「ご心配をおかけしてすみませんでした。

 わざわざお越しいただいてすみません。」


「いいのよぉ、そんなの。

 ほんとに・・ほんとによかった」

彼女の母親は涙を浮かべながらそう言った。


「母さん、しめっぽいのはよしなさい」

とお父さんに言われて

お母さんもそうねぇって言った。


俺は胸の中がギューってなったんだ。

こんなにも俺は感動屋だったのかな・・

なんだか泣きそうだった。