次の日から俺のリハビリが始まった。

リハビリと言っても、3年間、

ほとんど使われてなかった筋肉を

まずは起こす作業から。


それと、チューブで栄養をとっていた俺は

自分の口でものを食べることからだった。



もしかしたら、今日も林檎ちゃんは

来てくれるかもしれない・・・


変な話だが、俺は自分で断っておきながら

彼女が来るんじゃないかって

淡い期待を抱いてるんだ。


自分でもバカだって思う。



朝から面会時間が終わるまで

結局、ずっと期待してた・・・・


俺の病室の扉が開くたびに

そこに立つ彼女を想像しては違うとわかると

ひどく落胆・・・その繰り返し。


身勝手な落胆。