お茶を持って来てくれたお母さんが

「尊(たける)、お茶だよ」

と部屋に入ってきた。



「ありがとうございます・・・」

お母さんがいなくなってから


「北田 尊だって、ぎゃははは

 普通に日本人じゃん」


「僕なんて普通の日本人で
 
 普通の高校生だったの・・・

 普通の田舎もん・・・

 普通が嫌でロビンになったんだよ」

と少し膨れながら言った。


それ、私も高校生のころ
思ってたことだよ。

あなたの優しさは私と同じ思いを
してきたから、わかってくれるんだね。

あなたに感じた匂いはきっと
同じ匂いだったんだね。


「そっかぁ・・・・」