そこからはもぅ彼は自分を責めたりしないし

私も泣いたりすることなく他愛もない

話を2人、競い合うかのように

話した。


お互いの距離を縮めるために・・・。


ずっと気になってた彼女がいるのか

どうかも聞けた。


「いないよ~。オヤジだからね。

 でも、好きな人がいるんだ」

彼はそう言って恥ずかしそうに

笑った。

『好きな人・・・・』

胸が苦しくなった。


それがだれなのかは聞くことは

できなかった。

だって自分じゃないのはわかってるから。

『その人は大人の女性ですか?』


あなたをそんな風に幸せそうな笑顔に

してしまう人はどんな人ですか・・・


彼も同じ質問を私にした。

「林檎ちゃんは?好きなやついるの?」

「好きな人は・・・います。

 でも、きっとだめなんだぁ・・・」

泣きたくないから明るく言った。

「そっかぁ・・・どんな人?」


「う~~ん、いっつも助けてくれる人。

 私の心の支えな人。」

そう答えた。

『気付いて欲しい・・・』